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皆さんの子育てに関するドキュメンタリーをお届けします
by kosodatey
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12歳のおかあさん

国が違っても、一人の人間に大差はないのですが、
お国事情によって、状況は変化します。

各国には、どんな家族の形があるのでしょうか?

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: :*▲▲▲▲*  「12歳のおかあさん」
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┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.21 ━━━━━━━┛


雨がじめじめと降る、6月のある朝
公衆トイレで一人の男の子が生まれました。

母親はジーナという名の、まだ12歳の少女。

生まれたばかりの子供の父親はいません。


ジーナは8歳のときに、経済的な理由で、
親から捨てられ、ストリートチルドレンとなりました。
そして町で花売りをしながら、何とか日々の生活をつなぐ毎日。

ある朝も同じように、一人の男性に花を買ってくれと
しつこくついて行くと、路地裏に連れて行かれました。

その日以来、彼女は花売りに出掛けることはなくなり、
乞食となったそうです。

ジーナはこのことについては絶対に口を割らないそうですが、
子供を身ごもる羽目になった原因は、そこにあると、
彼女のストリートチルドレンのグループの一人の子供が言います。

ジーナは心にも、体にも深い傷を負いました。


その日から、10ヶ月を待たずして、
子供は生まれました。

12歳の一人の少女が、たった一人で取り上げた子供です。
まだ成熟していない、子供が子供を生む悲劇。しかし、
珍しいことではないそうです。

しかしながら、彼女は生まれた子供を見て、しっかり母親になっていました。

今にも折れそうな細い腕で、子供を抱きながら、
物乞いをして、何とかしてやっと得たお金で子供のためにミルクを買います。
自分はほとんど水しか飲まずに、そうするのです。

けれども、そんな母親の愛情もむなしく、
生後2週間、劣悪な環境の中で、赤ん坊の様子が急変しました。

赤ん坊の体には赤い発疹が出て、一向に泣き止まない。
病院に連れて行っても、十分なお金がないため、
検査すらしてもらえない。

そこでジーナが向かった先は、
臓器提供ができる施設。EYE BANKでした。

「私の目を売って、この子の手術代を払うわ。」と。


しかし、まだ未成年ということで、
彼女の申し出は却下されました。


彼女のように、本人の意に反し、子供を生む少女はいるが、
多くは面倒が見切れずに、路上に捨て去るそうだ。

しかし、ジーナは
「この子には、母親のいない寂しさを絶対に味あわせたくない。
 この子は私が育てるわ。」

と言います。


その日、彼女はまた路上で花を売り始めました。

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by kosodatey | 2007-10-14 23:39
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